ポル子のカルチャーショックリハビリ日記その12
「イーストエンドは鬼ばかり」

★ プロフィール ★
ポル子 - 1998年、7年間の社会人生活ののち渡英。学生として4年4ヶ月ロンドンに暮らし、その間英語、アート、コンピュータなどを勉強しつつ、清く貧しく美しく暮らす。ついに観念して2002年10月に帰国。現在北海道在住。


冬到来!と言った感のある今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?「寒い時は引 きこもりに限る」主義のポル子です。この時期だと家でテレビを見る機会も多くなる かと思いますが、私はたまたま今日休みでCATVをプチっとつけたら、懐かしの「ス チュワーデス物語」が!そのチャンネルはほぼ一日中と言っていいほどスチュワーデ ス物語祭りでした。気が狂いそうになりました。しかし懐かしさのあまり見入ってし まいました。大笑いしながら。この頃の日本ではそういう風にハマれるドラマってな いなあ…

イギリスにいた時はいわゆる「Soap Opera(ソープ・オペラ)」にハマりにハマって おりました。意味や語源はご存じの方も多いでしょうが、特に石鹸のメーカーがスポ ンサーでなくともその手のドラマは全て「SOAP」で片づけられています。解説させて 頂きますと、日本で言えば昼メロ、または「渡る世間は鬼ばかり」はこれに相当する と思います。雑多なキャラクターがいろいろな愛憎劇を繰り広げ、婦女子を中心に支 持される番組をそういうカテゴリーとして扱っているようです。もっとも男性のSOAP ファンもたくさんいましたけど。

その中で私が大好きだったのはBBCのEastendersと言う、ロンドンのイーストエンド (下町です)を舞台とした、かれこれ20年近く続くドラマです。余談ですが、他局で はマンチェスターを舞台としたCoronation Streetという40年くらい放送されている SOAPがあります。
Eastendersの内容は…一言で言って「ありえない!」です。とにかく人間関係が複 雑。Walfordと言う架空の街の中でのみ行われる愛憎劇。ウェストエンドに出かける とかそういう場面はほとんど無し。恋愛は全て手の届く範囲で間に合わせる。それが たとえよそ様のダンナでもお構いなし。一番凄かったのは、母親の新しい彼氏が、そ の娘の昔付き合っていた男。結局娘(既婚)とその男はいい仲になってしまい、母親 と自分のダンナにばれて大騒ぎ。娘は離婚して、マンチェスターに逃げました(とい う形で降板)。または街で評判のワル兄弟。弟の嫁と出来てしまう兄、兄の嫁と出来 てしまう弟、別の意味でも兄弟になり大げんか。
こんなのを国営放送で、夜7時半から放送してもいいんか?!と思ったものですが、 下町なのに喧嘩する時はみんな妙に大人しい。いわゆるfour-letter wordが出てこな いのです。せいぜいbitch!くらい。一応気を配っているらしいです。もちろんドロ ドロ恋愛のみならず、お金や教育の問題など取り扱われるのですが、「ありえない !」とはいいつつイギリスの世相を反映したリアリティもあり、イギリス人の心を グッと掴むドラマらしいです。私も日本人ながらグッと掴まれました。今でも友達が たまにビデオを送ってくれます。

日本に帰ってからどのテレビを見たらいいのかわからず、困っていた時にふと目に止 まったのが「渡る世間は鬼ばかり」。日本にいた時は一度も見たことがありませんで した。あの手のドラマは苦手だったので… しかし見始めたら、こっちだって「あり えない!」の世界、かつリアリティあり。ドロドロ愛憎劇はないけれど、複雑な人間 関係…これぞ日本のSOAP!
両方に共通していることは、人間の悪い面を描き出すのが非常に上手いと言うこと。 パーフェクトな善人が出てこない。本当に鬼ばかり!(でもピン子の役は鬼じゃない なあ)今は遠い国を思い出して懐かしくなりました。

今は寿賀子先生お休み中だそうですが、早く新しいシリーズが見たいと思う今日この 頃のポル子でありました。「食わず嫌い」も「どっちの料理ショー」も貧乏人には悲 しすぎます…

つづく

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