ポル子のカルチャーショックリハビリ日記 その2
『無くても死なないもの』に埋もれて
| ★ プロフィール ★ ポル子 - 1998年、7年間の社会人生活ののち渡英。学生として4年4ヶ月ロンドンに暮らし、その間英語、アート、コンピュータなどを勉強しつつ、清く貧しく美しく暮らす。ついに観念して2002年10月に帰国。現在北海道在住。 |
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在英中の私の口癖は「金がない」であった。日本でこしらえた貯金もすぐ底をついた。イギリスにおいてEU(ヨーロピアン・ユニオン)以外の外国人学生は、週20時間を上限に働くことを許されているが、それでもらえる給料などたかが知れている。私の場合、給料は日本円にして月8万いくら。その大半が家賃と交通費に消え、残り少々を食費や雑貨に回すわけだが、毎月赤字だった。 そういう生活の中での私のポリシー、それは「無くても死なないものに金を使わない」。 その定義は人によって違うと思うが、私の場合は洋服と化粧品、それにCD以外の雑貨類であった。新しい服は殆ど買わなかったし、顔もいつも洗いっぱなしだった(女なのに…)。必要な雑貨類は人からもらうなどして極力出費を避け、手元にあるものを工夫して使う知恵がついた。貧乏は人を賢くする。そこで何とかお金を都合して、(私には)無いと死んでしまう食と音楽に費やしていたのだ(それでもかなりケチっていたが)。 今回めでたく極貧生活を終えて日本に舞い戻ってきたわけだが、今は家族と同居なので家財道具は全て揃っているし、まさしく「無くても死なないもの」だらけ。電動歯ブラシなんて贅沢の極みではないか。(歯の磨き方も忘れそう)。だが、街に繰り出しても、特に欲しいと思えるものに出会えなくなってしまったのだ。私には物欲というものが無くなってしまったのか?! イギリスでの日々は貧乏ながら楽しかった。でも買いたいものを買えない生活は、やはり何処か心がカサカサしていたと思う。おかげで街に出てウインドウショッピング とこじつけてみたが、実は私は生来のドケチ。それを遠慮無く発揮しているだけのこと。でもやっぱり昔はまわりが気になって気前のいいふりしてたけど…イギリス暮らしで本来の自分を取り戻すことが出来たのかな、と自分に都合良く解釈することにしました。 今の私の楽しみは100円ショップを徘徊すること。改めてその素晴らしさに感服している。そこで「無くても死なないけどあったら助かるなあ」というモノを厳選して小銭を使っている今日このごろである。と言いつつ、今一番欲しいモノはハードディス つづく |