ヘッジホッグ、汗と涙のワーホリ物語 No. 8
「ミスだらけの面接」
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緊張感いっぱいで張りつめた空気の中、守衛の人に連れられるまま前に進んでいった。朝から降っていた雨は小降りとなり東の空から少しずつ晴れ間が見えてきていた。この面接が終わる頃には青空になっているだろうが、果たして面接の方もからっと晴れ渡る結果になってるのだろうか、そんな不安な気持ちとここまでやることやったしなるようになるだろうという楽観的な気持ちの半々で迷路のような大きな大使館の部屋から部屋を通り抜けて面接会場にたどり着いた。そしてここで待っていたのは、面接以外の相変わらず?のトラブルだった。 まず初めに書類を書き、パスポート、手続き料金約33ポンド同等の日本円(約6600円)を提出して自分の名前が呼ばれるまで椅子に座って待つことになった。しかし、ここで1つ目の二アミスを犯してしまう。料金をきっちり持ってこなかったため「お釣は払えれないです」と言われてしまった。1万円出した僕は大損するはめになるところだったが、今日一緒に面接に来ている人達がきっちり持ってきていたためなんとか事務の方でお釣が工面できて大損から逃れることができた。 お釣を受け取る際、付け足すように事務の方からこう言われた。「あなただけですよ。手紙の宛先に“御中”を付け忘れているのは。社会にでたらこんなの当然ですから。」自分の中でも(あれっ?書き忘れていたっけ?それにしてもきつく当たる人だな)という感じだった。つい、慌てて書いたのだろうが何にせよ恥かしいミスを犯してしまった。面接前にいろいろトラブったせいだろう、緊張感は吹き飛んでしまった。むしろ開き直りだし、僕の気持ちは前向きになっていた。 そして僕の順番がきた。面接官はイギリス人の女性。初めに日本語か英語、どちらで話したいか選ばせてくれた。いつもの僕ならここで英語を選ぶだろう。というのも、昨年ボランティア留学の英語の成果を試したいから。しかし、今日の僕は気持ちが高まっていて、とにかく熱い自分を見せたかったためより的確な表現の可能な日本語を選択した。ここが大きな分かれ道となる。 早速、すごい勢いで自分の思いを間髪入れることなく語り始めた。5分から10分たった頃だろうか、面接官は席を立ち一人の日本人の女性を隣りの部屋から連れてきた。さっき、事務できつく注意を受けたあの人だ。英語を彼女だけに聞こえるようにぼそぼそと話して、そして彼女は訳し始めた。「あなた、しゃべり過ぎです。あなたの為に、何分も時間がとれないの。後ろが詰まってることはご存知ですよね。ただ、面接官の質問にイエス、ノーで答えるだけで良いんです。」なんか、急に拍子抜けした感じだったが、とりあえず「すいません。わかりました。」と返事をした。そのあと面接はあっという間に済み、その場でワーホリ行きのビザをあげますと面接官の方からいってもらえた。 まぁ、俗に言うハッピーエンドだったが、まさか面接で怒られるとは思わなかった。 つづく |