ヘッジホッグ、汗と涙のワーホリ物語 No3
「日本での仕事」

クリスマス、年越し、そしてお正月があっという間にすぎ、かなり日本を満喫しているようでもたった2週間。さぁ、そろそろ金稼ぎしなきゃ4月にイギリスに戻れないやと早速2つのアルバイトをしぼり、面接へ。どちらも運良くすぐ採用され、多忙な生活がスタートした。

平日はガソリンスタンド、土日は日中結婚式場のベルボーイ、夜はまたガソリンスタンド。男臭い仕事と全く正反対の仕事。そのアンバランスさがなんか自分の中で気に入った。ベルボーイの相方は不思議な縁か(?)母校在学中の根尾君という男の子。とてもマジメで不純物ゼロがにじみでていてフレンドリー。そして何よりも彼が持つ天然100%が、退屈な時間をいっぺんに明るい世界に変えてくれた。さらに、きれいな受付けの女の子達と仲良くなれるというおいしい特権もあった。

メリットがあればデメリットも付いてくるのが、世の常。この二つの仕事に共通するのは、真冬のめちゃめちゃ寒い中、外で直立姿勢をキープしなければならなかった。特に土日は、朝8時〜(間に休憩を挟むが)23時、立ち続けていると腰から太もも、脹脛にかけて言葉で表せれない程苦しくなってくる。それだけに彼の素のおとぼけが、僕の心身を癒してくれた。

もう一つ、ベルボーイの仕事の欠点として式場で酔っ払ったオジサンの相手をしなくてはいけないことだった。時々、必要以上に絡んでくるお客がいる。
「兄ちゃん、立派な式をありがとう!! よし、俺も次はここの式場で式を挙げるぞ。」
(「でも、俺にはもう嫁さんがおるでよぉ(笑)」の返答をするだろうなぁ)と予想は付くが、 「ありがとうございます。」と愛想良く答えると、予想通り彼らは一字一句間違いなく100点満点の返事を返してくれる。ここで、僕が固まると彼らは機嫌を
損なうので、いっしょに笑ってあげる。少し、オーバーリアクション気味に背筋を反らすように笑った方が酔っ払いさんの受けがいい。そして、このアクションが意外と背中から足首にかけてストレッチされて筋肉の疲れを解してくれることに気づく。(これは使える!) こうして、飲みすぎのオジサンたちは僕の身体を癒す手伝いをしてくれるのだった。

自分なりに楽しんで仕事に励み、フリーな時間を利用してイギリスに関するサイトをインターネットで調べていた、そんなある日、僕は運命付ける一つの記事に出会うのだった。
                                 
つづく


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