ヘッジホッグ、汗と涙のワーホリ物語 No2
「香港、謎の果物」
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日本に着いたのはイギリスを発った2日後の夜だった。というのも、香港で一泊したからだ。 アジアの香りをさせているくせに、イギリスみたく2階建てバスが市内を走るといったとてもアンバランスな都市だった。とにかく看板の多い事、多い事。店の構えより看板の方が立派なお店がそこら中にあった。 年代感じる日焼けした竹が紐を使っていくつか組合わさって、そのご自慢の看板を支えていた。ずっとそれを見上げていたら、首がひどく疲れたので頭を下ろすと一軒の果物屋さんがふと目に入った。日本の昔ながらの商店街にあるようなこの店には今までに見たことのない果物がいくつか陳列されたいた。ここで、1つとても興味深い果物に出会ったので紹介したいと思う。それには、ドラゴンファイアーと記されていた。名前のごとく皮の色が鮮やかなピンクで、小さな子供が遊ぶ手まりぐらいの大きさだった。しかしながら、その形相は、まるで龍のうろこの様にいくつかごわごわとピンク皮が包んでいて見方によってはそれは火が燃えてる様にも見えた。 早速、珍し物好きの僕は購入して、翌朝ホテルのレストランのウェイトレスに、これを食べたいからナイフを貸してくれないかとお願いすると、親切にもシェフに頼んで一口サイズに切って差し上げますよといってくれた。そして、待つこと3分、彼女は白い大きなお皿の上に5センチぐらいの大きさに切って持ってきてくれた。 さぁ、食べようとフォークで刺して口に運ぶと、口のなかで甘い汁が広がってツルッと溶ける感じでのどを通っていった。触感はキウイに似ていて色は真っ白。小さなクロごまのようなものが付いていた。ごちゃごちゃ説明を述べるのは、このへんにしておいて、とにかくおいしかった。 是非、このみやげ話を日本の友達にしようと楽しみにしていたのに、彼らの返事は意外にも冷たい物だった。「"みやげ話し"はいいから、それを"お土産"に買ってきてくれよ」 つづく |